京都動物愛護センターの主な役割
- 災害時における動物の保護,被災動物のための救援物資の保管及び配布
- 夜間動物救急診療所の開設(獣医師会との連携)
- しつけ方教室や動物愛護週間事業等の動物愛護事業の推進
- 収容動物の適切な管理,譲渡事業の推進
- 動物由来感染症など動物に関する幅広い情報発信
京都動物愛護センターの特色
1.「環境先進都市・京都」としての取組
本センターでは、太陽光発電システム(21kw)、太陽熱利用システムを設置するとともに、施設内の全ての照明についてLED照明を導入するなど、省エネ設備を積極的に取り入れ、温室効果ガス排出量の削減を図っています。
特に犬猫の収容室における床の冷暖房に活用する地中熱利用システムは、国内の動物愛護センターにおいて導入された事例としては、全国初となります。
2. 自然と調和した緑豊かな施設
京都動物愛護センターは緑豊かな上鳥羽公園内に設置しています。この公園にあった「区民誇りの木」として指定されているケヤキやトウカエデがあり、これらの木々を可能な限り残すことにより、自然と調和した施設づくりを目指しました。
3. 災害に強い施設
災害時においては、本センターを拠点として、動物愛護団体や獣医師会等との連携のもと、飼い主とはぐれた動物を保護・収容し、疾病のある動物については、できる限りの治療を行うとともに、被災動物用の食糧や動物用医薬品等の救援物資を保管や配布を行います。
また、本センターは災害時に停電が生じた場合おいても、一定の機能が維持できるように、太陽光発電システムで生み出した電気を保管するための蓄電池を設置しています。
4.「京都方式」の導入
本センターでは、犬の保護・引取から譲渡に至る過程の大部分、すなわち,選別(一次判定)、行動修正及び譲渡について、外部の専門家の高度なノウハウや広範なネットワークを大胆に活用し、その監修の下に、職員とボランティアスタッフが協働で現場作業などを行う「京都方式」を確立しました。
これにより、これまで行政では困難であった問題行動のある犬の譲渡や新たな譲渡ネットワークの開拓などが可能となり、殺処分ゼロに向けた取組が大きく進展することが期待されます。