【コラム】忘れていませんか?愛犬の予防~犬糸状虫症編~
突然ですが、「犬糸状虫症(フィラリア症)」という病気をご存じですか??愛犬家の方にとっては、「何をいまさら…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
犬糸状虫症は、蚊によって媒介される寄生虫病のひとつです。近年では、犬の予防獣医学の発展とともに、予防薬が普及し、犬糸状虫症にかかり命を落とす犬は激減しました。
ですが、我々の身の回りから、犬糸状虫という寄生虫が消えていなくなったわけではありません。かつては、多くの犬がこの病気によって命を落としていたため恐れられていましたが、予防の発展、感染犬の減少とともに、怖さが忘れられていないか、不安に思うこともあります。
現在、京都動物愛護センターで新しい飼主さんを探しているゴールデンレトリバーのカンナちゃんも、センター収容後の血液検査で、犬糸状虫症にり患していることが判明しました…
陽性反応が出ているフィラリア抗原検査キット(陽性の場合、「T」の下に線が出ます)
一度感染すると、体内から犬糸状虫を駆除するには、様々なリスクが生じます。まだまだ蚊の多い季節が続きます。定期的な予防で完全に防ぐことのできる病気ですので、愛犬の予防ができている方は、今一度投薬忘れがないかのご確認を!犬を飼っているけれど、予防したことがないという方は、なるべく早めにかかりつけ動物病院にご相談ください!