センター卒業猫の飼い主さんからお手紙が届きました!
京都動物愛護センター(以後,「センター」と呼ぶ)では,府市一体となって犬猫の譲渡事業を推進しています。
一昨年,京都動物愛護センターの保護猫(現在名:ソニア)の飼い主になってくださった方からお手紙が届きましたので,御紹介します!
●センターから動物を引き受けたキッカケ
愛護センターのボランティアに参加しており、譲渡事業のお手伝いや、ひいては動物たちの人生の手助けになるようなことができれば,と思っていました。ボランティア活動に参加するなかで「いつか我が家でもセンターの動物を引き受けることができたらな」と考えるようになっていました。
●ソニアと会った時の印象や,飼おうと思ったキッカケ
人に興味があり積極的なところに惹かれる猫に出会うことは何度かありましたが、ソニアに出会った時は特に「なんだか放っておけないな…」「気になるな…」と感じ、所謂「ピンときた」ことが決め手でした。
●おうちに迎え入れた当初の様子と現在の様子
お迎え当日から家族全員のひざに乗ったり、リラックスした様子でした。家の中で動き回れるエリアを少しずつ広くしているのですが、好奇心が強く、日々入れる場所や登れる場所を探しています。ひとりでいるよりは、そばに人がいたり気配を感じられる状態が好きなようです。
●譲渡後の自身や家族の心境・生活の変化
家族全員がもともと動物好きではありましたが、猫がさらに大好きになりました。家族みんなでソニアの状態を気にかけながら生活する中で、自分自身も健康でいなければ、とより強く思うようになりました。
●自身や家族にとってのソニアの存在
ソニアはよく「ニャッ」「ンン」と短く鳴くのですが、その様子が喋っているようで妙に人間らしさを感じることがあり、活発な性格も相まって、小さな子どもが一人増えたような印象です。ソニアについて家族で会話することが増え、おちゃめな行動に笑わせてもらうこともたくさんあります。毎日飽きることがありません。「うちに来てくれてありがとう」という思いです。
以上になります。
ソニアはもともとペットとして飼われていましたが,もとの飼い主さんが亡くなられ,その後,育ててくださる方が見付からなかったためにセンターに収容されました。現在もセンターには,やむをえない事情を理由に飼育放棄されてしまった大人の猫がたくさんいます。そういった大人の猫は,子猫と比較すると新しい飼い主が見付かりにくい傾向にあるため,センターで最期を迎えてしまう可能性もあります。そのような事態を避けるべく,職員一同,保護猫の健康管理を徹底しながら今後も譲渡事業に力を注いでまいります。
その一方で,そもそもこのような猫たちがセンターで保護されない社会を作らないといけません。そのために,これから動物を飼おうとしている方にお願いがあります。飼う前に,最期にかけての治療費や介護の負担を含めて,新しく迎え入れる動物の寿命を全うさせることができるのか,またご自身に万一のことが起こった時にその子をどうするのか,しっかり考えてから飼ってください。
愛護センターに収容される動物がいなくなり,人と動物とが共生する社会を築くために尽力してまいりますので,皆様お力添えのほど,宜しくお願いいたします。
新しい飼い主さんに愛されている様子が伝わってきます