センター卒業犬(ミント)の飼い主さんからお手紙が届きました!
京都動物愛護センター(以後,「センター」と呼ぶ)では,府市一体となって犬猫の譲渡事業を推進しています。
昨年,京都動物愛護センターの保護犬「ミント(現在名:もふみ)」の飼い主になってくださった方からお手紙が届きました!
ミントは京都市内の桂川流域で生後1ヵ月齢の時に保護された野犬の女の子で,センターでは兄弟犬タイムと一緒に暮らしていました。センターで暮らしていた時のミントは,人に対しての攻撃性は見られないものの,警戒心が強く,毎日手からフードをあげている職員にもなかなか懐いてくれない状態でした。
兄弟犬タイムと遊ぶミント (センター収容時)
ミントが現在の飼い主さんと出会ったのは生後3カ月齢の時でした。御家族で来所された際にミントを見学してもらい,その時に御縁を感じてくださったので,トライアルで飼っていただくことになりました。新しい飼い主さんと暮らし始めてからも,センターにいた時と同様,周囲に対する警戒心が残っており,色んな事に怖がっていたそうです。ミントの警戒心を解くために,飼い主さんには毎日手からフードをあげてもらいました。
正式譲渡後,飼い主さんが熱心に愛情を注いでくださり,毎日少しずつミントとの心の距離感が縮まっていき,御家庭の環境にも馴れてくれました。また,家の中だけでなく,知らない人や自動車など,外の世界のことをミントに理解してもらうために,段階的に散歩のトレーニングをなされたので,怖かったものをひとつずつ克服してくれているそうです。
ミントのように新しい飼い主さんと出会い,時間をかけてたくさんの愛情を注いでもらえたことで,心を開いてくれた犬を見ると,1つの命を幸せにできたということ,また,譲り受けていただいた家族も幸せになってもらえたのではないかという気持ちになり,その幸福感で目頭が熱くなります。
現在もセンターには,ミントのように,もともと野犬で保護された犬が新しい飼い主との出会いを待っています。元野犬の犬は,人や他の動物に対する攻撃性は低いものの,人馴れしていないために,なかなか新しい飼い主さんが見付からない状況が続いています。こういった犬を含めた保護犬・保護猫に興味のある方は,お気軽にセンターまでお問合わせください。
※現在飼い主募集中の犬猫についてはこちらを御覧ください。